水田製作所はプラスチックが新素材だった昭和初期に、創業者　水田利男　が当時の先端材料だったプラスチックの特性を活かして「世の中の役に立つモノづくりがしたい」とのビジョンを持って創業した会社です。根っからの技術者だった利男は、大手電機メーカーさんに技術を認められ、創業当時から技術開発部門を設置したことで、さらにお客様の企画される製品開発に深く関わることができ、ともに成長してきました。 昭和の高度経済成長期には、電力、鉄道、水道などの社会インフラシステムに関わる製品が中心でしたが、電子機器の時代以降はプリント配線基板（PWB）の設計・製造から電子ユニット製造などの完成品まで担うようになります。その時代の新技術・設備の導入も積極的に進めながら、自社で持たない技術を有するパートナー企業とともに、モノづくりで社会を支える役割にプライドを持って事業を続けています。

MIZUTAの強みは、エレクトロニクス分野で培った幅広い技術と、知識や経験を活かしてお客様の要望に応える「提案力」です。2010年頃までは、エレクトロニクス分野で「提案力」を生かした活動を進めてきました。ところが、ある展示会で建築分野の方に興味を持たれたことがきっかけで、エレクトロニクス分野外の方々との交流が始まり、さまざまな分野で当社の技術・知識が役に立つことに大きな発見ありました。そこで、異分野の方々と積極的に交流を深められる取り組みをするべく、現在進めている中期経営計画（2020～24年）のビジョンに掲げています。
具体的には　「エレクトロニクス」　「生産プロセス開発」　「建築・デザイン」　「医療・ライフサイエンス」　「一次産業」　の５つの分野に向け、MIZUTAの技術や経験と異分野の知識や技術を組み合わせた新事業の創造、そして、そこに生まれるであろう新たなモノづくりで社会貢献するという目標を立てています。 2034年の創業100年に向けて新たなスタイルを確立し、人と社会と自然に貢献できる企業を目指します。

最後に、新しくMIZUTAの仲間になってくれようとしている皆さんへ。
モノづくりの会社に必要な知識は、理系領域（工学・理学）だけでなく、文学、経済、哲学、医学、アート、音楽、その他のすべての知識が知らないところで混じりあって化学反応し、そして新しい「アイデア」から新事業、新たなビジョンが生み出されていくと考えます。MIZUTAは長らくモノづくりに必要な知識だけで事業を進めてきたように見えますが、社員一人一人の個性や趣味なども含む、様々な知識や知恵、アイデアにより事業が継続しています。
皆さん一人一人が学んできた学問領域のみならず、その他領域への興味やチャレンジの気持ちを持って集まっていただき、皆さんのアイデアと力で目指すMIZUTAの実現にむけてぜひ力を貸してください。

代表取締役社長
水田 太郎